お知らせ

さつき納棺日誌

2023/10/14

私がご納棺に伺わせていただいた時のエピソードをお話ししたいと思います。

今回は老衰で最後の時間をご自宅で過ごされたお父様のご納棺をさせて頂きました。

 

この度は白装束のお着付けをご希望だったので、菖蒲の刺繍が入った白装束をお着せしました。

髭やその他お顔の生毛を剃り、皆様にお顔を拭いて頂きます。

 

皆様、アルコールを含ませた脱脂綿を手に手に、故人様のお顔を拭いて行かれます。口々に「お疲れ様」「よくがんばったね」などとお声掛けされていらっしゃいました。

 

全てのお支度が終わり私は喪主様方に

「何かお棺に入れて差し上げたいものはありますか?」

とお聞きしました。

 

それに対して喪主様より、「仕事道具を入れてあげることはできますか」とご希望がありました。

 

故人様は新聞のライターをやっていらしたそうで、どこに行くにも仕事道具を手放さなかったそうです。そんな故人様愛用の品を最後にお持たせしたいというお言葉でした。

愛用の仕事道具は沢山の鉛筆と原稿用紙。鉛筆は胸元に、原稿用紙はお棺の縁に入れさせて頂きました。

お身内の皆様に最後のお姿を整えて頂いた故人様は、とても満足そうなお顔をしていらっしゃいました。

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