2026/08/30
先日、担当させていただいたお話しさせていただきます
喪主を務められたのは、三人のお子さまの次女さまです
お打ち合わせの際、お母さまのお人柄についてお話を伺う中で
娘さまがこんなことを教えてくださいました
「父はバスの運転手をしていて、母と同じ会社だったんです
そこで出会って結婚したんですよ」
ご両親が同じ職場で出会い、ご夫婦になられたこと
そのお話からも、お二人が歩んでこられた長い年月を感じることができました
お母さまは、とても明るい方だったそうです
好きな食べ物を伺うと
「桃が好きでした」と教えてくださいました
皆さま女性で、とても気さくにお話をしてくださり
お母さまとの思い出をいろいろと聞かせてくださいました
ご家族のお話を伺うたびに、少しずつお母さまのお人柄が浮かんでくるようでした
最後のお別れの時間
喪主を務められた次女さまが、お母さまの大好きだった桃をご用意してくださいました
ご家族皆さまでお母さまへ手向けていただきました
大好きだった桃を、最後にお母さまへ
その光景からは、
「お母さん、これ好きだったよね」
「最後に大好きだったものを届けてあげたい」
そんなご家族の優しいお気持ちが伝わってくるようでした
葬儀には、決まった形があります
けれど、その中に込められる想いは、ご家族によって一つひとつ違います
好きだったもの
大切にしていたもの
思い出の場所や、好きだった音楽
ご家族にとっては何気ない一つの思い出でも、
それがその人らしいお別れにつながることがあります
今回のお見送りでは、桃がお母さまとご家族をつなぐ大切な時間になったように感じました
私たち葬儀に携わる者は、ご家族から伺う何気ない会話の中にも
その方らしいお別れのヒントがあると思っています
だからこそ、打ち合わせの時間も大切にしています
「こんなことをしてあげたい」
ご家族のお気持ちを一つひとつ伺いながら
その方らしい最後の時間を一緒につくっていくこと私たちの大切な役割のひとつです
営業葬祭部 平松卓也