2024/12/3
朝晩の冷え込みが日に日に厳しくなり冬の足音が近づいてきました
皆さまいかがお過ごしでしょうか
風邪を引きやすい季節ですのでどうぞご自愛くださいませ
先日とても心に残るお見送りの場面がありました
お母様を送る娘様がお母様との最後の時間について静かに語ってくださったのです
娘様は介護職に従事されており日々弱っていくお母様を見守る中で
職業柄冷静に対応してきた自分に戸惑いや寂しさを感じていらっしゃいました
そのお話をお聞きしながら私自身の経験を思い出しました
数年前、私も母を送り出したときに似たような思いを抱き
悲しみの中にいるはずなのにどこか冷静な自分がいて
「もっと泣けるはず」「もっと悲しむべき」と自分を責めたことを覚えています
お別れの場面で何を感じるかどう行動するかは人それぞれです
そしてその時の感情がどうであれそこに込められた愛情や想いに変わりはありません
冷静さも、涙も、その人自身が一生懸命向き合った証であることをこの仕事を通じて感じています
葬儀に携わる私自身、こうした経験を通じて学び
経験値として蓄積されていくものだと数年が経った今、実感します
お母様を送られた娘様のお話を聞いて私も改めてこの仕事の意義や
自分自身の過去の経験と向き合う機会をいただきました
「人生最後の時間をどう見守り、どう送るか」
その答えは一つではありません
その時間がどんな形であれ温かいものになるよう私たちも心を込めてお手伝いしていきたいと思います
もうすぐ命日を迎える母の大好きだった「こすもす」の画像を添えます
営業葬祭部:近藤亜紀