お知らせ

紫色のバトンリレー

2023/09/18

ご遺族とのご葬儀の打ち合わせ中に、私たちは故人様がどんな方だったのかお聞きします。
「怒った事を見た事がない」「頑固な人だった」など、性格についての事や
「釣りが好きで、友人と一緒に出掛けていた」「野球を見るのが好きだった」など、趣味についての事を聞き取ります。
私たちは故人様が元気だった頃を知らない事がほとんどです。
どんな事をしてどんな風に過ごされていたのかを教えて頂き、どんな方なのかイメージを膨らませます。
同時に、ご遺族にとっては打ち合わせで疲れている中、
故人様の事を想い出す事で、少し心がほぐれる時間になることでしょう。

ある日の打ち合わせで、故人様が生前、農業を営まれていて茄子を育てていた事をお聞きしました。
そこで、祭壇の色合いを茄子を連想させる紫色にしようとご遺族と話し合い
お花屋さんに相談し、紫色の祭壇を作っていただく事になりました。
ご自宅から会館に移動し、紫色に囲まれた故人様のご遺影写真、祭壇を見渡したご遺族にも喜んで頂けました。

ご葬儀の際には、ナレーションにも「美味しそうに食べるお姿を思い浮かべ、懸命に育てていらしたことでしょう」と、
故人様のお仕事についての内容を盛り込みました。
また、火葬場へ向かうルートは通常のルートではなく、ご遺族と相談してビニールハウスの側を通るように変更しました。
きっと、この道を何度も通りお仕事に向かわれていたことでしょう、と思いを馳せて。

ひとつのご葬儀には、様々な人との関わりがあります。
故人様が生前にご遺族、ご親戚や地域の皆様たち、ご友人たちなど多くの方たちと関わってきたこと。
そのご縁を御遺族が受け取り、大事に思っていること。

それが私たちの手に渡り、祭壇、ナレーション、霊柩車の道順という形で
想いをつなぐリレーが出来たことで、またご遺族の手に
明日からの「生きるを応援する」バトンとなってお返しすることが出来れば幸いです。

営業葬祭部 小島

Case

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