2025/04/10

桜が満開を迎え、春の訪れを感じる季節となりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
温かい陽気とともに、新しい始まりを思わせるこの時期ですが、
私たちの周りには予期せぬ出来事があることも少なくありません。
先日、私が担当させていただいたご葬儀の話しをさせていただきます。
故人様は明るく真面目な方で、建築のお仕事をされていた方でした。
日中までは元気だった故人様が、突然倒れられ、急遽救急車を呼び対応をしましたが、
残念ながらそのままお亡くなりになってしまいました。
その知らせを受けたご家族、特に喪主を務めた長女様は、信じられない思いでいっぱいでした。
ドライアイスをあてる前に、皆様が囲んで手を握りしめている姿が印象的でした。
突然の別れに、言葉では言い表せないほどの思いが込められていたことと思います。
そのような悲しみの中でも、葬儀の準備は進めなければなりません。
どうしてもお通夜や葬儀の日程を決める必要があり、
最短で明日・明後日という日程も選んで頂くことが可能ではありました。
私はご家族様に「もう少しだけお時間を取られたらいかがでしょうか?」と、
1日ゆっくりとお過ごしいただけるよう提案させていただきました。
悲しみの中で少しでも心の整理ができる時間を持っていただけることが、
ご家族にとっても意味のあるひとときになるのではと思ったからです。
通夜、葬儀と無事に終わり、
故人様が大好きだったお酒をお供えし、最後のお別れの際にはご家族の皆様にそのお酒を手向けていただきました。
涙ながらのお別れの時間となりましたが、日を延ばされた事で少しでも心の整理がついたと感じていただける部分があったようです。
最後に故人様を見送る瞬間、少しだけ「ほっとした」と感じていただけたことが、私にとっても何よりの慰めでした。
これからも、皆様のご希望に沿った形でお手伝いができるよう、心を込めて今後も務めさせていただきます。
営業葬祭:平松卓也